病棟・病床機能の違い、入院期間について

こんにちは!

私、実は言語聴覚士という資格を持っておりまして、約10年程、回復期のリハビリテーション病院で働いておりました。「回復期」と言っても、まだ急性期じゃない?というような方もいらっしゃいましたし、楽しいことも嬉しいことも悔しいことも、辛いことも…。思い返せば結構泣いたこともあるような…。ほんとに、色々と沢山経験しました。

そんな仕事をしていると、よく「回復期ってなに?」「ここは何をする所なの?」といったような質問を患者さんから受けました。患者さんのご家族からも「『状態が落ち着いてきたのでリハビリ病院に行きましょう』と言われて来ました」という漠然とした内容のお話をよく聞きました。今回はそんな疑問にお答えできるよう、書かせて頂きます!

突然、主人が病気になって、先生や看護師さんからは説明をしてもらっても頭に入ってこなくて…最近状態が落ち着いてきたと思ったら、今度は「転院しましょう」って言われて、リハビリ病院を紹介されたんです。

突然の病気やケガって、不安と混乱の連続ですよね。
初めてのことばかりで困惑されることも多いと思います。
少しずつ情報を整理しながら進めていきますね!

急性期?回復期?それぞれ違う病床機能

病院の病床機能の種類は大きく4種類に分類されます。

①高度急性期、②急性期、③回復期、④慢性期です。

大きな病院では、急性期〜慢性期までの機能を有する所も多くあります。
ただ、病床数には限りがあるので、「回復期は他のリハビリ病院へ」として、他の病院へ紹介されることも少なくありません。

どうして病床の種類を分ける必要があるんでしょう?
同じ所に入院してる方がラクなんだけど…

例えば、手術直後の人と少し動けるようになってきた人が同じ部屋にいたらどうでしょう?

やっぱり気をつかって静かに過ごすかしらね

そうですよね。ベッドで静かに寝て過ごすことが多くなりそうですよね。
でもそうすると、せっかく少し動けるようになってきた人の体力は落ちていって、結局退院までかかる期間も長くなってしまいませんか?

確かに、寝てばかりだとどんどん体力が落ちちゃうわ。
家に帰ってきても寝てばっかりでは困るものね…。

入院で体力や身体の機能が落ちてしまう人は非常に多いんです!
患者さんがご自身の状態に見合った病床に配置されることで、より良質で効果的な医療を受けられるようになるのです。

※これは「廃用症候群」と呼ばれ、この「廃用」を予防する為にも、急性期からのリハビリが推奨されています。詳しくは別のページで説明します☆

いつまで入院できる?退院は突然に…⁉︎

病床の種類について説明させて頂いたところで、次は入院の期間について書いていこうと思います。

症状や状態によって、人それぞれ入院期間は異なります。「急性期で状態が安定しない」といったケースもあると思いますので、一部例外を除く必要はあると思いますが、国は入院期間を設定しています。

病院の運営や個人の受診料等、とにかく医療にはお金がかかります。より短期間で、効果的に治療が受けられることは、国にとっても私たちにとっても出費を減らすことになります。

また、病床数には限りがあります。一人の入院期間が長くなると新しく入院したい人が入院できず、治療を受けられないという状況も生まれます。

そんな事態を減らすためにも、国は入院期間を出来る限り短縮させる為の法を設定しているのです。

急性期

急性期病床における入院期間は明確に決まってはいませんが、およそ2週間程度です。術後、特に大きな問題が見られなければ2週間も経たないうちに回復期へ移動・転院、もしくは自宅退院となります。

急性期は、ベッドの回転をいかに良くするか、が非常に重要となります。急性期病院において、ベッドに空きが無ければ救急患者の受け入れが出来ず、手術も出来ず、病院自体の運営が困難になってしまうからです。そのため、治療が終わり状態が落ち着いた患者はすぐに退院させる、という方針をとっている所が非常に多いです。

ちなみに、急性期と回復期の間らへんの期間を「亜急性期」と呼びます。
この時期に回復期病床へ移動することも少なくありません。

回復期

自宅へ帰る、社会復帰するためのリハビリテーションを行うことが主な目的となります。回復期リハビリテーション病院には、入院できる疾患が限定されており、期間については60〜180日の間で定められています。

国は「算定上限日数」として、入院の期限を設定しています。
下肢の骨折や損傷よりも、脳や脊髄といった中枢器官に関する病気の方が入院期間が長く設けられています。機能回復、または代償手段の獲得には多くの時間を要すためです。

慢性期

病院により異なります。あらかじめ退院までの期間を設定している施設もあるようなので、入院前に確認が必要です。

「医療療養病床」と「介護療養病床」というものがあり、適応となる保険が異なると共に入院の対象となる患者区分も異なります。

また、介護療養病床は、2023年度末に廃止されることが決まっており、新たに「介護医療院」というものが設けられています(既に入院できる所もあります)。

医療の必要性が高いか、介護の必要性が高いのかという点がポイントになります。入院希望の方は、まずは担当医に相談してみると良いでしょう。
詳しい違いについては別のページで説明しますね☆

まとめ

いかがでしたか?突然の病気、けがにより入院を余儀なくされてから、突然の退院や転院に戸惑う方は少なくないと思います。

ですが、適切な時期に回復期病院や慢性期病院を選択することで、ご自身やご家族の退院への近道になるかも知れません。

退院や転院先の選択をされる際に混乱される方が少しでも減りますように…。

最後までお読み頂きありがとうございました!

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