「誤嚥」について

こんにちは!

最近すごく暑い日が続いていますが、体調崩したりしていませんか?

突然ですが、私の実家、新潟なんですが、帰省すると母が孫ふたりをすごーく可愛がってくれるんです。それはもう、目に入れても痛くないんだろうなーってくらい。笑

そういう姿を見てると、すごくありがたいなって思います。どちらの存在も、ありがたいなって。

当たり前じゃないんですよね。本当にありがたいです。

私の祖母もまだ元気で、ちょっと物忘れとか増えてきてて、いっぱい食べ過ぎちゃったり、なんか色々あるみたいなんですけど、一緒に暮らしてると大変だと思いますが、孫(私)からしたら、前よりかわいいです。笑

で、話を戻しますと私の母が、近頃なんかよくムセてるんですよね。

何も食べてない時も、食べてる時も、ムセやすい。

ムセのパワーはあるようなので、そこまで問題視していませんが、嚥下のパワー落ちてるのかな?とか、感覚が鈍くなってきてるのかな?とか、言語聴覚士の娘は考えるわけです。特に何も言わないですけどね、今は。

そんなわけで、今回は「誤嚥」についてです。

「誤嚥」とは何か

「嚥下」について書いたページで、正しい嚥下の流れを説明しました。それを踏まえて説明します。

嚥下機能について 〜「食べる」とは〜

飲み込みの機能(嚥下機能)についてご存知ですか?嚥下機能の5期について、わかりやすく説明します!

「誤嚥」とは、つまりこれです!

正常な嚥下
食塊が胃へと繋がる食道に入る
誤嚥
食塊が肺へと繋がる気管に入る

図からわかるように、「誤嚥」とは、食べ物が食道ではなく、気管の方へ入ってしまうことを言います。

よく間違って同意語として使用される「誤飲」ですが、これは、食べ物ではないものを飲み込んでしまうことを言います。

誤嚥するとどうなるのか

誤嚥するとどうなるのか?どうなると思います?

そうです、ムセます!

みなさん、ムセた時ってどうします?とりあえず、咳を止めようとしてお茶飲んだりしませんか?

実は、それ、誤った行為なんです。

ムセの役割

まず最初に。

「ムセる」ことは悪いことではありません。

ムセは、気管や肺に誤って入ってしまった食べ物を出すために起こる、防御反応です。

なので、無理に止めようとせず、しっかりムセきってください。

ムセがある程度落ち着いてから、水分を摂って頂く方が安全です。

ちなみに、若くて健康な人は、のどの感覚がしっかりしているので、ちょっとの誤嚥でもしっかりとムセます。高齢者で感覚が低下している方は、誤嚥してもあまりムセない傾向があります。“ムセない=嚥下できている” ということではありませんので、注意が必要です!

誤嚥で怖いこと

誤嚥することで唾液や食べ物が肺に入ります。口の中に存在する菌と食べ物(飲み物)が肺に入るので、肺で炎症が起きます。

誤嚥が原因で発生した肺炎を『誤嚥性肺炎』と呼びます。

ただ、誤嚥性肺炎は、誤嚥したからといって、誰でもすぐになるわけではありません。

誤嚥性肺炎になりやすい人とは

例えば、

おじいさん①
おじいさん②

この二人のおじいさんだと、どちらの方が誤嚥性肺炎になりやすいでしょうか?

なんとなくわかりますかね? 答えは②です。

①のおじいさんは、健康そうに見えます。体力もありそうです。

一方、②のおじいさんはあまり元気がなさそうに見えます。体力も落ちて疲れやすそうな様子にも見えます。

誤嚥性肺炎は、誤嚥したら必ずなるわけではありません。
その人の体力や肺の状態等を含む、全身状態が非常に重要なのです。

実際、リハビリの現場では、全身状態に合わせて、嚥下訓練を進めていきます。
多少誤嚥したとしても、ムセられるか、体力はあるか、栄養状態はどうか等、
誤嚥性肺炎のリスクを最低限に抑えながら、リハビリを選択していきます。
あまりに栄養状態が良くない場合は、点滴、経管栄養、胃瘻等による栄養確保の後、
積極的な嚥下訓練に進むこともあります。(これらについてはまた書きます☆)

誤嚥を疑う症状は?

ここまで、誤嚥について書いてきましたが、

もしも家族が『誤嚥してるかも?』と思った時、注意して見てみてほしい点を以下にまとめます!

ムセないから大丈夫、ではありません!

その1 食事中や食後にムセることが増えた。

その2 痰がらみや咳払いが増えた(特に食後)。

その3 食事量が減った、もしくは食事時間の延長。

その4 食事内容の変化。

その5 食後ガラガラ声になる。

その6 体重が減ってきた。

その7 発熱を繰り返す。

その1 食事中や食後にムセることが増えた

誤嚥に対して、防御反応であるムセが起きている可能性があります。

その2 痰がらみや咳払いが増えた(特に食後)

食べ物がのどに残っていると、咳払いによってそれを除去しようとします。

誤嚥して、食べ物が肺に入ってしまっている場合には、痰の量が増えることが多いです。

食事中だけではなく、日常生活場面も注意して観察してみてください。

その3 食事量が減った、もしくは食事時間の延長

食べ物を嚥下するまでに時間がかかるようになります。そのため、「疲れたからもういい」と、食事量が減ったり、食事時間が長くなる傾向があります。

その4 食事内容の変化

食べ物には、“嚥下しやすいもの”と“嚥下しにくいもの”があります。

“嚥下しにくいもの”を自然と避けるようになり、“嚥下しやすいもの”を好むようになります

※これについては別で詳しく説明します☆

その5 食後ガラガラ声になる

食べ物がしっかりと嚥下しきれておらず、のどに残っている状態で話すと、ガラガラ声になります。

その6 体重が減ってきた

食事により十分な栄養摂取ができていない可能性があります。

その7 発熱を繰り返す

誤嚥している可能性が高い方の場合、誤嚥性肺炎の疑いがあります。

誤嚥を疑う症状があり、不安に感じる場合は、耳鼻咽喉科の受診をオススメします!
また、歯科で嚥下面に力を入れている所もあります!
まずは、かかりつけ医に相談してみる、というのも良いと思います!

誤嚥性肺炎になってしまうと入院やリハビリ、なんて大ごとになってしまう可能性もあります。
早めに気づいて対策を練り、安全に美味しい食事を楽しめる環境を作ることが大切です✨

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